2013-09-15

後記+プロフィール 334

後記 ● 西原天気


颱風18号の進路を気にしつつ、これ、書いてます。



バレンティン(ヤクルトスワローズ)の本塁打新記録(56号)も気になります。昨日はタイガース対ヤクルトも、高卒ルーキーの藤浪くんが打たれるってのも、いいかな、と思いつつ観ていました。けれども、リリーフの渡辺が打たれるのは、ナシだな、と。こういうものは、打たれるにも「格」ってものがあります。名を残すにふさわしい人が打たれてほしい(渡辺も好きな投手なんですよ、為念)。

なぜこんなことをだらだら書いているのかというと、ランディ・バースの54本の本塁打のときのことを観て知っているので、今回のバレンティン選手の記録は、格別の思い入れがあるのですよ。

 

今朝の朝日新聞・天声人語で、俳人・金原まさ子さんが紹介されたとのこと。「年をとればとるほど、書くものが自由になっていくように思います」(『あら、もう102歳』・小誌掲載の藤幹子さんによるレビューはこちら)。

経験を重ねるほどに自由。

私たちに希望を与えてくれる言葉ですね。

「お年寄り」とは、私たちにとっての「未来」です。輝くようなお年寄りを見れば、未来への夢や期待がふくらみます。灰色のどんよりとした老人を見たら、逆に、心が沈みます。

金原さんほど自由に俳句を書けてはいないけれど、長生きすれば、書けるようになるかもしれない。そう思っておくのは、(少なくとも私にとっては)楽しいことです。

そういえば、明日は敬老の日。金原さんは、あの『徹子の部屋』に出演とか(≫こちらに案内)。

黒柳徹子ってね、今の若い人には想像できないでしょうが、テレビ黎明期、アイドル的な存在だったんです。私はまだ幼児でしたが、「テレビの中のきれいなおねえさん」を、憧れの目で見ておりましたよ。そのおふたりの共演は、私にとって「昭和」そのもの、「昭和の女子文化」そのもの。楽しみに拝見することにします。

 

それでは、次の日曜日に、またお会いしましょう。 


no.333/2013-9-8 profile

■青木亮人 あおき・まこと
1974年北海道生まれ。近現代俳句研究者。愛媛大学准教授。評論等を俳誌「翔臨」「静かな場所」「円座」「白茅」で連載、エッセイを「愛媛新聞」四季録で連載。今秋に評論集『その眼、俳人につき』(邑書林)刊行予定。twitter
 
■生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年三重県生まれ。「天為」「トーキョーハイクライターズクラブ」所属。「東大俳句会」等で活動。blog:湿度100‰   

■村越 敦 むらこし・あつし
1990(平成2)年、東京都国立市生まれ。「澤」会員。  

■馬場古戸暢 ばば・ことのぶ
1983年生まれ。自由律俳句(随句)結社「草原」同人。

■小川春休 おがわ・しゅんきゅう
1976年、広島生まれ。現在「童子」同人、「澤」会員。句集『銀の泡』。サイト「ハルヤスミ web site

■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952年兵庫県尼崎市生まれ。1952年兵庫県尼崎市生まれ。二人誌「五七五定型」(小池正博・野口裕)完結しました。最終号は品切れですが、第一号から第四号までは残部あります。希望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp まで。進呈します。サイト「野口家のホーム ページ」

■山岸由佳 やまぎし・ゆか
1977年長野県生まれ。「炎環」同人、「豆の木」参加。

■村田 篠 むらた・しの
1958年、兵庫県生まれ。2002年、俳句を始める。現在「月天」「塵風」同人、「百句会」会員。共著『子規に学ぶ俳句365日』(2011)。俳人協会会員。「Belle Epoque」

■西原天気 さいばら・てんき
1955年生まれ。「月天」同人。句集に『人名句集チャーリーさん』(2005年・私家版)、『けむり』(2011年10月・西田書店)。ブログ「七曜堂」 twitter


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