2014-01-19

自由律俳句を読む 27 畠働猫 〔1〕 馬場古戸暢

自由律俳句を読む 27
畠働猫 〔1〕

馬場古戸暢


畠働猫(はたどうみょう、1975-)は、北海道在住の自由律俳人。2012年3月頃、病床の恩師と私信を往来させる中で、自由律俳句を詠み始めた。自由律俳句集団「鉄塊」に所属し、主としてツイッター上で自句を発表し続けている。2/19まで、自由律俳句縛りマラソン「百縛百句」を、ツイッターにおいて展開中。

また無口詫びて水のむ  畠働猫

喫茶店での二人を詠んだものか。「すみません、無口なもので」と言ってお冷を飲むこと数回、この二人が異性同士であれば、なかなかにほほえましい景である。

雨夜遠く火がある
  同

雨にも消えない山焼きの火を、窓からみたところか。実は未だこうした景をみたことがないので、個人的に憧れを持っている。

ふくよかな女とならび母もまた枯れた腕から五本血を採る  同

恰幅のいい看護師は、大きな安心感を与えてくれる。また同時に、細くなった家族と並ばれると、淋しい感情が襲ってくることとなる。

掌のなかを疑われている雨あがる  同

この掌の中身は、指輪とみた。まだ隠しておかないといけないのである。雨があがったら、渡すつもりなのだから。

チ・ヨ・コ・レ・イ・トで飛び込んできた
  同

子供と遊んでいるととってもいいし、女と戯れているととってもいい。笑顔で「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」と言いながら飛び込んでくるところを想像すると、暖かくてにまにましてしまう。

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