【八田木枯の一句】
会うてみて話もなしや秋灯下
西村麒麟
『八田木枯少年期句集』より。
会うてみて話もなしや秋灯下 八田木枯
身も蓋もない言い方をしてみると、そんなもんである。秋の灯が余計に虚しくさせる。
この句は久しぶりの友人でも憧れの作家でも昔の恋人と会うのでもかまわない。大抵の場合、思い出や想像を超えるほどの素晴らしい出会いというのはなかなかない。なかなか無いから素晴らしいのだ。
現実は大抵、この句の通り。そんなもんである。それでもやはり訪ねたり訪ねられたり、もしくは会いに行こうかどうか悩んだり。
そういうのもまた、面倒で面白い。
関係無いが、僕は同窓会と言うものに一度も行った事がない。一寸ぐらい覗いてみたいような気もあるけれど、絶対行かない。
2014-10-26
【八田木枯の一句】会うてみて話もなしや秋灯下 西村麒麟
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 comments:
コメントを投稿