2014-11-23

〔今週号の表紙〕第396号 メジロ 雪井苑生

〔今週号の表紙〕
第396号 メジロ

雪井苑生


我が家の二階の窓の近くに柿の木のてっぺんが位置しており、
冬になると残った柿の実を食べにメジロがやってくる。
つい撮りたくなって、ガラス越しだが望遠レンズを使って何とか撮れた一枚。
以前はもっと低い場所にリンゴやミカンを半分に切ったものを刺し、
ちょっとしたバードテーブルを作っていたのだが猫が来てから中止した。
何しろうちの猫たちはけっこうな鳥ハンターで、スズメ、メジロ、ヒヨドリ、ツグミ、
なんとカワセミまで獲ってきたことがあるのだから…。
なので今はさすがに猫も届かないてっぺん部分に実を残すだけにしている。
カップルで来て、小さい嘴でちまちまと食べているようすは何とも可愛らしい。
ヒヨドリが来るとさっと逃げるがすぐまた戻ってくる。
見ていると飽きないのでそれだけで一日が終わってしまったりして。

メジロは秋の季語だが、よく見かけるのは晩秋から冬、早春だろうか。
昔、メジロが「梅に鶯」のウグイスだと思っていた。
悪いけどめったに姿を見せない地味なウグイスより、メジロのほうが梅に似合うような…。
寒くて餌の少ない冬が近づいてこれから小鳥たちには厳しい季節だけど、
何とか乗り切ってまた満開の梅の枝に愛らしい姿を見せてほしいものだ。


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