2014-11-16

自由律俳句を読む 68 中塚唯人〔2〕  馬場古戸暢



自由律俳句を読む 68  中塚唯人2 

馬場古戸暢


前回に引き続き、中塚唯人句を鑑賞する。

お尻から冬の体重を持ち上げる  中塚唯人

冬の着ぶくれた雰囲気が伝わってくる。こころなしか、夏より重そうに思える。

幸せも不幸せもごちゃまぜてお神籤ひいた  

個人的な話であるが、これまでの人生において大吉をひいたことがない。いつの日かひいてみたいが、それで運を使い果たしてしまいそうで怖くもある。

夕焼け小焼けで柘榴が割れる  

夕焼け小焼けが広がっているのであれば、柘榴が割れるのも仕方なく思える。

笑顔でずかずかやってきて春になる海  

真顔でずかずかやってきたならば、季節は冬、入水志願者となるだろうか。海には笑顔がよく似合う。

ポチ袋に入ってた日本晴れ  

お年玉を渡した子の表情を詠んだものか。さぞかし大金であったに違いない。

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