2015-05-03

自由律俳句を読む 91 ロケっ子〔1〕 馬場古戸暢

自由律俳句を読む 91
ロケっ子〔1〕

馬場古戸暢



ロケっ子は、インターネット上で活動している自由律俳人。2011年頃より、インターネット上で展開される定型俳句や自由律俳句の句会へ参加するようになった。「千本ノック」という自由律俳句のネット句会を主催している。以下では数句を選んで、鑑賞したい。

まだ泳いでいたかったか喉の骨  ロケっ子

子供のころ、こうした骨が怖くて魚を食べることが億劫であった。最近になってようやく、克服しつつある。

くたびれた花輪が客を待っている  同

ずっと出しっぱなしだったのだろう。しかしどうにも、客の入りが悪そうだ。

夢で私が泣いていたという  同

誰の夢か。私かあなたか、第三者か。夢の私が笑顔になることを。

ひと雨ごとにひとごとになる  同

ひとごとになるといっても、そこには段階があるのだろう。少しずつ、過去はひとごとに変わって行く。それでよいと思う。

妻という名の猫かもしれない  同

てっきり作者は女性だと思っていたが、猫を妻にもつ男性かもしれない。「鍵っ子」も男の子だったりするし。

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