2015-07-26

後記+プロフィール 431

後記 ● 福田若之

今週号の10句作品は青本柚紀さんと生駒大祐さん。

青本さんは〈夕焼や千年後には鳥の国〉の一句で第16回俳句甲子園の最優秀賞を受賞しているので、すでに覚えのある読者の方もいらっしゃるかもしれません(この一句、週俳の記事では上田信治編「二〇一四年上半期 五〇歳以下の俳人二二〇人」の最後のほうに掲載されているのが確認できます)。双子の姉である瑞季さんの作品も、近日中に掲載の予定です。

今回の生駒さんの作品は韻律の面でとても挑戦的。原稿をいただいた際、ふいに思い出したのは第333号に掲載された内田遼乃「前髪ぱっつん症候群」でした(この10句のことは本当に折に触れて思い出すのですが)。

……いや、全然似てない。似てないんだけれども、なぜだか比べたくなってしまったのです。

以下、二つの作品(「夏の訃」⇔「前髪ぱっつん症候群」)についてのちょっとしたメモ。

  • 故意の破格⇔天然の破格
  • 文語体⇔口語体
  • 一句の文字数(≠音数)が遠目にも俳句⇔一句の文字数が遠目には短歌
  • 長さがもたらすのは言葉がずれていく感じ⇔長さがもたらすのは言葉がたれていく感じ
無論、ちゃんとした比較ではないのですが。



それではまた、次の日曜日にお会いしましょう。



no.431/2015-7-26 profile


■青本柚紀 あおもと・ゆずき
平成8年生。広島出身。平成24年、俳句甲子園によって俳句を始める。平成27年、『里』『群青』入会。東京都在住。

■生駒大祐 いこま・だいすけ
1987年三重県生まれ。「天為」「トーキョーハイクライターズクラブ」所属。「東大俳句会」等で活動。blog:湿度100‰

■太田うさぎ おおた・うさぎ
1963年東京生まれ。「豆の木」「雷魚」会員。「なんぢや」同人。現代俳句協会会員。共著に『俳コレ』(2011年、邑書林)。

■関悦史 せき・えつし
1969年、茨城生まれ。第1回芝不器男俳句新人賞城戸朱理奨励賞、第11回俳句界評論賞受賞。「豈」同人。共著『新撰21』(邑書林)。句集『六十億本の回転する曲がつた棒』(2011)にて第3回田中裕明賞を受賞。URL:http://etushinoheya.web.fc2.com/(管理人は別人) URL:http://kanchu-haiku.typepad.jp/blog/(句集紹介用ブログ)  

■橋本 直 はしもと・すなお
1967年生。「豈」同人、「鬼」会員。「俳句の創作と研究のホームページ」

■中嶋憲武 なかじま・のりたけ
1994年、「炎環」入会とほぼ同時期に「豆の木」参加。2000年「炎環」同人。03年「炎環」退会。04年「炎環」入会。08年「炎環」同人。

■今野浮儚 こんの・うきはか
1980年生。大阪府在住。

福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「ku+」に参加。共著『俳コレ』。現在、マイナビブックス「ことばのかたち にて、「塔は崩れ去った」掲載中(更新終了)。

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