2015-08-09

《ハイク*ファン》「1人目 福田若之(前編)」のお知らせ

《ハイク*ファン「1人目 福田若之(前編)」のお知らせ

1人目 福田若之(前編)
話し相手 佐藤文香

日時;2015年9月18日(金)19:00〜21:00(18:00 open)
場所;ブックカフェ二十世紀

大人2000円/学生1500円(1drink込み)


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ハイク*ファンは、佐藤文香と俳句の書き手とのトークです。

若い俳句作家の作品を、その人らしさを、俳句を書く人にも書かない人にも紹介したい。評論でも鑑賞文でもなく、話すことで伝わる何かがあれば、と思っています。

1人目は福田若之。今から4年前、比較的新しい作家22人を集めたアンソロジー『俳コレ』が出版され、当時20歳の福田若之も入集しました。この本の特徴は、自選ではなく“他選”100句というところで、私、佐藤文香が福田若之選の担当になりました。そこで、若之と私は協力して「302号室」100句を組み、私は小論「西日の部屋」を書きました。私はこの100句こそ、若之の作家デビューだと考えます。前編は当時のやりとりを振り返りながら、福田若之誕生について語ります。後編では『俳コレ』以後の福田若之の軌跡を見ていきます。

(後編の日程は決まり次第告知します)

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【プロフィール】
福田若之 ふくだ・わかゆき
1991年東京生まれ。「群青」、「ku+」、ウェブマガジン「週刊俳句」等で活動中。共著に『俳コレ』(邑書林)。

佐藤文香選7句(『俳コレ』より)
未完なる詩を夏痩せの手が隠す
歩き出す仔猫あらゆる知へ向けて
春はすぐそこだけどパスワードが違う
伝説のロックンロール! カンナの、黄!
さくら、ひら  つながりのよわいぼくたち
君はセカイの外へ帰省し無色の街
ヒヤシンスしあわせがどうしても要る

自選7句(『俳コレ』以降)
文字だけのやりとり青桐に光
古池が古び続ける梅雨、その音
海亀のまぼろしが飛ぶ森の奥
九月は一気に青空だから(うつむく)
真っ白な息して君は今日も耳栓が抜けないと言う
寒い宇宙のどっかにきっとある畳
オキザリス拇印が潰れてしまった

佐藤文香 さとう・あやか
1985年兵庫県生まれ。池田澄子に師事。第2回芝不器男俳句新人賞対馬康子奨励賞受賞。NHKラジオ第1「つぶや句575」出演、アキヤマ香「ぼくらの17-ON!」①〜c(双葉社)の俳句協力。句集『海藻標本』(宗左近俳句大賞受賞)、『君に目があり見開かれ』、詩集『新しい音楽をおしえて』、共著に『新撰21』がある。

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佐藤 私たちの仲は、なんと言っても『俳コレ』。あのときの思い出は?

福田 依頼を受けたのが口語体で句を書くことに専念し始めて間もない時期で、どうしても口語体を中心に100句をまとめたかったので、文香さんに句を送るまでのそれから1ヵ月ほどの間、アホみたいに句を書きまくったこととか、組みあがった100句のイメージと同じ、西日の当たる302号室に文香さんが住んでいたこととか、章のタイトルに悩んでいたときに文香さんがメールで送ってきた若山牧水の歌の断片とか……。

佐藤 今見返してみて、自分の100句はどう?

福田 「302号室」の100句は、しばしば部屋の外へも繰り出しながら、故郷らしい故郷のなさ、住まいがあくまで仮の住まいでしかないことを感じていて、そのことは今の僕の句にも通じているように思います。あれから4年、僕はすでにこの部屋を出たつもりですけれど、読み返せばどの句とも確かに分かりあえる。改めてそんなことを思います

佐藤 さて、何しゃべりましょっか。

福田 ひとまず、こんな話から始めるのはどうでしょう――文香さんが「片付け」に来たとき、「302号室」はそもそもどれくらい散らかっていたか。 

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お問い合わせは下記リンクをご参照ください。
若手俳句の旗手 佐藤文香と俳句の書き手とのトークイベント  【ハイク*ファン】 1人目 福田若之(前編)

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