2016-08-28

10句作品 岡野泰輔 焦げる

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焦げる  岡野泰輔

口唇やとほく砕ける秋の潮
九月の水着深田恭子でもなくて
まんじりともせずに下田にのこる月
そのうちに終り焦がれる花火かな
蛍籠したたる闇に焦げるもの
日に焦げて松帆の浦におりる鴫
定家忌のパンを焦がして待つをとこ
蜩や森に大きな鏡立て
稲妻のテント芝居にしきりなり
裸火の頂にいま秋の風

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