2016-08-21

語彙の渚 生駒大祐


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語彙の渚  生駒大祐

部屋を出てゆく君 靴の発明と共に生まれたはずの靴べら

秋なので澄んだ言葉がありふれたおからのように沢山あるの

もし人が半分以上水ならば 声が、聞き取れ、ないの、それ、かも

平行に走る二本の血管が離れゆくとき 眠い雷

魂を小売業者に売ってでも渚のような語彙が欲しいか

強いこと。勝つこと。同じCMに死後も延々出続けること。

水銀で満ちた心臓だからこそ、きいんきいんと鳴るのでしょうか

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