2016-08-21

ひかる絃 宮本佳世乃


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ひかる絃  宮本佳世乃

くらげ底につき心臓のはやさ

玉虫の背中に色や本閉づる

秋の水脚の間が色あせて

耳は目を追いかけてゐる川に月

かなかなと油絵の具の混ざりたる

市場には林檎の赤の透けてをり

ひかる絃肺胞がひらきゆく霧

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