2016-11-20

【週俳500号に寄せて】バックナンバーを眺めていると 岡野泰輔

【週俳500号に寄せて】
バックナンバーを眺めていると

岡野泰輔


500号おめでとうございます。10年ぐらいですか? すごいです!

ここまで続いたのは(これからも続きそう)スタート時点から変わらない風が吹いていたから。

俳壇的イデオロギーからの自由、同時代の俳句と書き手の可視化、そんなメッセージを受け取っていたように思います。それらは総合誌や個別の結社誌などだけでは満足できないこと。

同時代の俳句に対する欲求を代行する代理人であると上田信治さんが『俳コレ』冒頭で高らかにマニフェストされたように、すでに広範な欲求があったということ、時宜を得ていたということでしょう。

バックナンバーをつらつら眺めていると、他誌からの転載も含めここで私が出合った論考の数々を再び読み始めてしまいました。いけない、時間がかかる! そこで最初の方から少なからず私がインスパイアされた論とその書き手を並べてみると・・・

第20、22号
サバービア俳句について〔1〕 〔2〕  榮 猿丸×上田信治

第28号
〔サバービア俳句・番外編〕SUBURBIA SAMPLER for Haiku Weekly  lugar comum × saibara tenki

第60、61号
サバービアの風景〔前篇〕 〔後篇〕  榮 猿丸×上田信治×西原天気

第24号
前田秀樹氏講演「芸術記号としての俳句の言葉」を再読する  関 悦史

第27号
エレガントな解答と現実 高山れおな「俳句本質論」ではなくを読んで  野口 裕

第38号~
林田紀音夫全句集拾読  野口 裕

第47号~
俳句とは何だろう  鴇田智哉

第58、59号
「われら」の世代が見えない理由~マイクロポップ時代の俳句〔前編〕 〔後編〕  相子智恵

第169号
「俳句想望俳句」の時代  小野裕三

ざっとこんなぐあい。もっとありますが、きりがない。最近では福田若之、小津夜景の書きぶりがおもしろい。これらの論考で俳句を読むおもしろさ以上に、俳句について考えることのおもしろさにハマりました。
    


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